攻撃面で有効なドリブル

ドルトムント-ヘルタ

ドルトムントの17歳 プリシッチ選手(アメリカ)

前半5分に早くもその才能の片鱗を見せる。

右サイドでボールを受け,ヘルタのMFのハイプレスを受けながらもゲッツェへ縦パス。

ゲッツェはライン際でヘルタの左サイドバックのプレッシャーを受けながらダイレクトで落とす。

プリシッチは内側からサポートしてボールを受け,そのまま右サイドエリア付近へスピードにのって侵入。

ヘルタのボランチは振り切られ,ヘルタセンターバックがカバーに入るも、スピードにのっているため縦を切りぎみの守備をせざるを得ない。

それを見て,プリシッチは抜き切る前にそのままクロス。

ヘルタディフェンスの陣形が整わない間に,ファーサイドエムレモルにドンピシャ。

シュートは惜しくも外れた。

サイドの選手は抜かなくてもいい。中で合わせられればいい。習得したい技術だ。

 

次は別の選手の技術をと思ったら,またもプリシッチが目に留まりました。

前半12分 ヘルタのプレスをかいくぐるお手本のようなプレーがこの17歳から飛び出した。

右サイドでパスを受けるところで,同じようにヘルタMFがハイプレスをかける。ここでプリシッチはその力を利用して,ファーストトラップで中へ持ち出し,1人目をかわす。

カバーに来たもう1枚のMFをたてにかわしエリア付近へ侵入。

たまらず出てきたヘルタセンターバックのタックルもかわし,左サイドへスルーパス

このパスは味方と連携が合わず(香川選手だったらどういう受け方をしたか…)うまく通らなかったが,リスクもあるがハイプレスをかわすお手本のようなプレーだった。

 

本日ラストは原口元気選手。

日本人が誇るサイドアタッカードリブラー。運動量,ショートダッシュの鬼。もはや代名詞は多い。

前半15分に見せたドリブルを紹介する。

左サイドでボールを受け,ドリブル開始。

スピードにのって相手センターバックに突っ込む。

このとき相手センターバックは外を向きながらの半身の体勢で高速に下がりながら対応する。

この状況では縦にはある程度ついていけるが,中にはついていけない

縦に行くと見せかけ中に進路を変えると、相手センターバックは足を出すも届かず,そのまま倒れ込むだけだった。

センターバックとしては少し,中の切り方が甘かったか。

しかしスピードに乗られるとある程度縦への意識が強まるのも当然。

つまりかなり止めるのが難しいドリブルということだろう。

 

以上,本日は攻撃面で有効なドリブルについて考えてみました。